Picture Power

【写真特集】死に向き合うモリー先生が遺した言葉

Memento Morriie

Photographs by Heather Pillar

2024年07月30日(火)11時52分
「どう死ぬかを学べば、どう生きるかがわかる」 モリー先生の最後の日々から生き方を学ぶ写真集『メメント・モリー:愛と喪失のイメージ(MEMENTO MORRIE : IMAGES OF LOVE AND LOSS)』

【家族】 ”死が人のつながりを終わらせることはない。愛があればそれは続きます”モリーと息子ロブの優しいキス。ロブは昨年、父が人生について書いた著述を集めた『モリーの知恵』を出版した

「どう死ぬかを学べば、どう生きるかがわかる」 モリー先生の最後の日々から生き方を学ぶ写真集『メメント・モリー:愛と喪失のイメージ』

米ブランダイス大学の社会学教授モリー・シュワルツがALS(筋萎縮性側索硬化症)と診断されたのは1994年夏。95年のテレビ番組のインタビューで全米に知られる存在になり、元教え子でジャーナリストのミッチ・アルボムが彼との対話をまとめたベストセラー『モリー先生との火曜日』映画化もされた。


モリーは95年11月4日に亡くなったが、最後の6カ月の記録が写真集『メメント・モリー:愛と喪失のイメージ(MEMENTO MORRIE : IMAGES OF LOVE AND LOSS)』(デイライト社)に収められた。そこには死と直面しながら生き生きとしたモリーの姿、彼を支える友人や家族らとの親密な時間がある。

morrie_07.jpg

車椅子に座らせてくれる介護人のバーサをハグするモリー

死を隠そうとする社会の意識と反対に、モリーは死への過程を人々と共有した。息子でジャーナリストのロブ・シュワルツは本書でこう記している。「多くの人が知るように父は自らの病気についてとてもオープンだった。その寛大な心をこれらの写真は見事に捉えている」
『メメント・モリー』は終末期、介護、セルフケア、共同体の力について考えるきっかけを私たちにくれる。

Photographs from "Memento Morrie: Images of Love and Loss" by Heather Pillar, published by Daylight

 【連載20周年】 Newsweek日本版 写真で世界を伝える「Picture Power」
    2024年7月30日号 掲載

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

アングル:またトランプ氏を過小評価、米世論調査の解

ワールド

アングル:南米の環境保護、アマゾンに集中 砂漠や草

ワールド

トランプ氏、FDA長官に外科医マカリー氏指名 過剰

ワールド

トランプ氏、安保副補佐官に元北朝鮮担当ウォン氏を起
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:超解説 トランプ2.0
特集:超解説 トランプ2.0
2024年11月26日号(11/19発売)

電光石火の閣僚人事で世界に先制パンチ。第2次トランプ政権で次に起きること

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「1年後の体力がまったく変わる」日常生活を自然に筋トレに変える7つのヒント
  • 2
    寿命が延びる、3つのシンプルな習慣
  • 3
    「このまま全員死ぬんだ...」巨大な部品が外されたまま飛行機が離陸体勢に...窓から女性が撮影した映像にネット震撼
  • 4
    北朝鮮は、ロシアに派遣した兵士の「生還を望んでい…
  • 5
    「ダイエット成功」3つの戦略...「食事内容」ではな…
  • 6
    日本人はホームレスをどう見ているのか? ルポに対す…
  • 7
    ロシア西部「弾薬庫」への攻撃で起きたのは、戦争が…
  • 8
    クルスク州のロシア軍司令部をウクライナがミサイル…
  • 9
    「何も見えない」...大雨の日に飛行機を着陸させる「…
  • 10
    朝食で老化が早まる可能性...研究者が「超加工食品」…
  • 1
    朝食で老化が早まる可能性...研究者が「超加工食品」に警鐘【最新研究】
  • 2
    寿命が延びる、3つのシンプルな習慣
  • 3
    自分は「純粋な韓国人」と信じていた女性が、DNA検査を受けたら...衝撃的な結果に「謎が解けた」
  • 4
    「1年後の体力がまったく変わる」日常生活を自然に筋…
  • 5
    「会見拒否」で自滅する松本人志を吉本興業が「切り…
  • 6
    日本人はホームレスをどう見ているのか? ルポに対す…
  • 7
    北朝鮮は、ロシアに派遣した兵士の「生還を望んでい…
  • 8
    Netflix「打ち切り病」の闇...効率が命、ファンの熱…
  • 9
    北朝鮮兵が「下品なビデオ」を見ている...ロシア軍参…
  • 10
    メーガン妃が「輝きを失った瞬間」が話題に...その時…
  • 1
    朝食で老化が早まる可能性...研究者が「超加工食品」に警鐘【最新研究】
  • 2
    北朝鮮兵が「下品なビデオ」を見ている...ロシア軍参加で「ネットの自由」を得た兵士が見ていた動画とは?
  • 3
    寿命が延びる、3つのシンプルな習慣
  • 4
    外来種の巨大ビルマニシキヘビが、シカを捕食...大き…
  • 5
    朝鮮戦争に従軍のアメリカ人が写した「75年前の韓国…
  • 6
    自分は「純粋な韓国人」と信じていた女性が、DNA検査…
  • 7
    北朝鮮兵が味方のロシア兵に発砲して2人死亡!? ウク…
  • 8
    「1年後の体力がまったく変わる」日常生活を自然に筋…
  • 9
    「会見拒否」で自滅する松本人志を吉本興業が「切り…
  • 10
    足跡が見つかることさえ珍しい...「超希少」だが「大…
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story