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【写真特集】アフリカの小国ジブチに注がれる熱視線
DJIBOUTI: A GEOPOLITICAL “LABORATORY”
Photographs by DOMINIC NAHR
エチオピアからジブチのナガド駅に到着したアディスアベバ・ジブチ鉄道の車両とエチオピア人乗務員。同鉄道は17年に中国資本によって全区間が開業し、ナガド駅も同年に新設された
<海上交通の要衝という立地に注目した中国は、「一帯一路」の拠点として大規模な開発に着手した>
アフリカ北東部のアデン湾に面し、いわゆる「アフリカの角」に位置する小国ジブチ。国土の大半は砂漠であり、世界で最も暑い国の1つとされるこの国が、数年前から投資先や軍事拠点として世界各国から熱い視線を集めている。
ジブチが持つ強力な武器は、その立地だ。インド洋と地中海をつなぐアデン湾は、年間約2万隻の船舶が行き交う海上交通の要衝だ。
アジアと欧州の懸け橋というジブチの地政学的重要性に注目した中国は、経済構想「一帯一路」の拠点として大規模な開発に着手し、2018年にはアフリカ最大の自由貿易区を建設。16年からは隣国エチオピアの首都とジブチを結ぶ鉄道を開通させ、アデン湾に臨むドラレ港も開発した。同港の一部には中国初の国外軍事基地も建設。一方で欧米各国の軍事基地も展開している。
小さな国土に中国人のほかアフリカからの移民や欧米人などがひしめき合うジブチは、今や人種のるつぼの様相を呈している。いつかこの国は「アフリカのシンガポール」になるのだろうか。
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