混乱続く兵庫県知事選、結局SNSが「真実」を映したのか?
気になるのはテレビや新聞はダメでSNSに真実がある、という二項対立の図式だ。いや、私だって既存メディアへの不満はある。でもそれはまだ利用する価値があると考えているからこそだ。「オールドメディア」と全否定するのはもったいない。
一方でSNSには確かにパワーを感じる。私の実感では、例えばラジオ番組で自著の新刊の宣伝をするより、SNSでのどなたかの感想をリポストするほうが売り上げに直結する手応えがある。ましてや自分のアカウントで宣伝すればなおさらだ。
YouTubeも同様だ。私は4年前からラッパーのダースレーダーと毎週時事ネタの動画配信をしているが、毎回2時間近くのトークでも再生回数は2万〜3万回。隔月の有料配信ライブでは多いときで3000枚近くチケットが売れる。だから日本全国の選挙や米大統領選を見に行く費用も賄える。自分が面白いと思う企画や活動は、実はテレビにガツガツ出なくてもできる状況なのだ。
でも否定するのではなく大事なのは既存メディアとの両立だと思う。「タコツボ」化にならないよう、求心力も大事だが「遠心力」も相変わらず重要だと考えるようになった。
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