コラム

パリ五輪で横行した選手への誹謗中傷とメディアの罪...解決の糸口は「故郷」にあり

2024年08月23日(金)19時43分

五輪憲章は「オリンピック競技大会は(中略)競技者間の競争であり、国家間の競争ではない」と明記している。しかし日本では国別のメダル獲得ランキングを掲載するなど五輪憲章と逆行していると思う報道姿勢もあった。メディア側も「興奮する人」の背中を押していないだろうか。

全国紙での出口選手の金メダル獲得の扱いは「日本代表」選手より小さかった。一方、地元の信濃毎日新聞は「塩尻市出身」として大きく伝えており、考えさせる記事も多い。

「国」の興奮を中和する「故郷」の温かさ。なるほど、地方メディアにはそういう役割もあったのか。

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プロフィール

プチ鹿島

1970年、長野県生まれ。新聞15紙を読み比べ、スポーツ、文化、政治と幅広いジャンルからニュースを読み解く時事芸人。『ヤラセと情熱 水曜スペシャル「川口浩探検隊」の真実』(双葉社)、『お笑い公文書2022 こんな日本に誰がした!』(文藝春秋)、『芸人式新聞の読み方」』(幻冬舎)等、著作多数。監督・主演映画に『劇場版センキョナンデス』等。 X(旧Twitter):@pkashima

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