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「トランプ大統領はウソつき。」
しかし、伝統やマナー、中立性維持のほかに、「ウソ」と書くかどうか、もう一つの悩みがある。それはウソの定義。「ウソ」は、本人がわざと真実と反することをいうこと。つまり、本人が真実をちゃんと把握していなければ「ウソ」にはなり得ない。間違いは「ウソ」ではない。トランプが間違っているだけだという可能性もある。
しかし、真実が分かる出生証明書や航空写真などの証拠をもってしても、言い続けるのであれば"間違い"と言い張れないだろう。ここまでくると残る選択肢は「妄想」と判定することだけ。もうそうするしかないかも。
しかし、妄想かどうかの診断は精神科医がすることだ。メディアがいうと中傷っぽくなる。だからメディアはdelusion(妄想)という表現を避ける。また上述のとおり、トランプの知識や内心が分からないからlie(ウソ)も使いたがらない。結局は明らかに真実と異なる発言でもclaim(主張)、say(言う)など、無難な表現を使う傾向が強い。
それゆえに、見出ししか読まない読者も多いなか、ニュースがウソや妄想だと気付かず、彼の虚言を真実と受け止めてしまう人が生まれる。やはり、トランプの「非真実的発言」をどうにか一言で表さなければならないご時世だ。
【参考記事】サタデー・ナイト・ライブに「スパイサー報道官」が笑劇デビュー!
そのために、ちょうどいい表現がある。それはtrump。固有名詞ではなく、小文字のほうのtrump。ご存じのとおり、「カードゲーム」という意味で使われている和製英語でもあるが、英語では「切り札」という意味の名詞である。
またヒラリーのスローガンLove trumps hate(愛は憎しみに勝つ)にあったように、「~に勝る」という意味で動詞としても使う。でも僕が勧めるのはその使い方ではない。
実はtrumpにはもうひとつの意味がある。ちょっと古い意味だが、現大統領の発言に奇跡的に当てはまるものだ。それは「だます」や「捏造する」。つまり、これを使えば見出しはTrump lies...ではなくTrump trumps...と書けばいいのだ! 気持ち悪いぐらいの偶然で、完全に問題解決ではないか。ぜひ広めよう!
ちなみに、「うそだろ~」と、「さっきの妄想のダジャレのような、微妙な冗談だろ!」と思う人もいるかもしれないけど、このtrumpという動詞の意味は本当だから。僕は決してトランプっていないからね。
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