「会見拒否」で自滅する松本人志を吉本興業が「切り捨てる」しかない理由
松本人志は「嫌知らず」ではないか
ところで、しばらく前にX上で「嫌知らず」という言葉が注目を集め、話題となった。相手が本気で嫌がっていることを理解できず、「嫌じゃないでしょ」「まあいいじゃん」「俺は大丈夫」などと自分本位に捉え、相手の嫌がることをゴリ押ししてしまう人や態度を指す。
松本人志は典型的な「嫌知らず」だったに違いない。そう考えると、色々と辻褄が合う。密室で性行為を迫った際、松本人志は「相手は嫌がっていない」と信じ込み、「まあいいじゃん」「俺は大丈夫」と思い込んでいたのだろう(今でもそうかもしれない)。だからこそ、今なお真摯な謝罪や説明ができず、表舞台からついに姿を消そうとしている。
「笑いの天才」と讃えられ、一つの時代を築いた人間の晩節としては、あまりに哀しい末路である。とはいえ「人生は近くで見ると悲劇だが、遠くから見れば喜劇である」とチャップリンは言っている。なるほど、そうかもしれない。松本人志は今、確かに喜劇を演じている。

アマゾンに飛びます
2025年4月8日号(4月1日発売)は「引きこもるアメリカ」特集。トランプ外交で見捨てられた欧州。プーチンの全面攻撃リスクにさらされるヨーロッパは日本にとって他人事なのか?
※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら
週刊文春は「訂正」を出す必要などなかった 2025.01.30
中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる唯一の方法 2025.01.28
「会見拒否」で自滅する松本人志を吉本興業が「切り捨てる」しかない理由 2024.11.19
深圳日本人学校の男児殺害に日本はもっと怒るべきだ 2024.09.20
結婚して分かった「選択的夫婦別姓」の必要性と男尊女卑が続く日本社会 2024.09.13
日本人学校バス襲撃 死亡した中国人女性を「美談」として語ることの危うさ 2024.07.06
新宿タワマン刺殺、和久井学容疑者に「同情」などできない理由 2024.05.10