「誰にも負けたくない」...いつも「自然体」なヨシダナギが、笑顔の裏に秘める「信念」
写真提供:ヨシダナギ
<牛の血、ヤギの頭、泥水コーヒー、イモムシなどを嬉しそうに口にするヨシダナギだが、実は不得意に思っていることもあるという。それでも表情に出さない理由について>
フォトグラファー・ヨシダナギが現地の人々と交流し、差し出されたものを何でも嬉しそうに食べたり飲んだりする姿は国民的人気番組『クレイジージャーニー』でもおなじみとなっている。しかし、実は「あー......」と思っていることはあるという。
しかし、それでもなるべく顔には出さずに、ニコニコしながら食べるのは相手への敬意だけではない。ヨシダナギの信念とは?『ヨシダナギの拾われる力』(CCCメディアハウス)より抜粋する。
テレビに何度も出たおかげで、最近では、写真展やトークショーなどもたくさん開かせてもらえるようになった。そこでたくさんの人から「いい写真ですね」「アフリカ人がこんなにカッコいいとは思いませんでした」といった感想を聞けることは、私にとって大きな喜びと自信につながっている。
アフリカという未知の土地への興味なのか、それとも、ただテレビの影響なのかわからないが、トークショーでは「食べ物」の質問が多い。たしかにテレビでの私は、結構珍しいモノを食べている。牛の血とか、ヤギの頭とか、泥水のコーヒーとか、イモムシとか。
映像では平然と、というよりも、むしろ嬉しそうに食べているように見えるらしいが、もともと私は感情の起伏が少ないほうなので、それが表に出ることもあまりない。それゆえ、ものすごく嬉しいときも周りに伝わっていないことが多い。
それと同じように、内心ドキドキしているときや焦っているときでも、それが顔に出ないために、特に映像からは伝わってこないだけだと思う。