日銀のマイナス金利修正は近づきつつある
日本経済の正常化への道
それでは、日本経済の正常化とはどのような状況か。2%インフレが続くとの予想がしっかり定着すれば、いずれ政策金利(短期金利)がプラスに上昇するだろう。プラスのインフレのもとで政策金利が上昇する中で、1%以上の実質成長率が続き、そして労働市場では失業率は2%近傍まで低下する。ここまで実現すれば、日本経済の正常化と言えるだろう。
仮に、4月までにマイナス金利が修正されるとしても、それは「経済正常化」の一つの通過点と位置付けられる。日本経済の正常化の達成には、まだ距離があることを冷静に認識したい。
(本稿で示された内容や意見は筆者個人によるもので、所属する機関の見解を示すものではありません)
2024年11月26日号(11月19日発売)は「超解説 トランプ2.0」特集。電光石火の閣僚人事で世界に先制パンチ。第2次トランプ政権で次に起きること。[PLUS]驚きの閣僚リスト/分野別米投資ガイド
※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら
トランプ再登板・関税引き上げで米経済はどうなるか...「日本経済には追い風」と言える理由 2024.11.12
衆院選敗北、石破政権の「弱体化」が日本経済にとって望ましい理由 2024.10.29
石破政権「金融緩和に反対」姿勢は続く? 日本経済が「ねっとりした」成長になりそうな理由 2024.10.02
岸田政権「円高容認」の過ち...日本経済の成長率を高められる次期首相は高市氏だ 2024.09.18
植田日銀の政策判断はなぜ危ういのか 2024.08.23
植田総裁は失政を繰り返すのか? 2024.08.06
トランプ再選で円高は進むか? 2024.07.24