コラム

韓国現代史の暗部を描くポリティカル・ノワール、『ソウルの春』の実力

2025年02月22日(土)13時10分

韓国の民主主義は確かに未成熟だ。でもこうした歴史があるからこそ、そして国民の多くが知るからこそ、主権在民の意識は日本よりはしっかりと息づいていると思う。

最後に補足。チョン・ドゥグァンを演じるファン・ジョンミンが素晴らしすぎる。



newsweekjp_20250219072724.jpgソウルの春』(2024年)
©PLUS M ENTERTAINMENT & HIVE MEDIA CORP, ALL RIGHTS RESERVED.
監督/キム・ソンス
出演/ファン・ジョンミン、チョン・ウソン、イ・ソンミン


<本誌2025年2月25日号掲載>

プロフィール

森達也

映画監督、作家。明治大学特任教授。主な作品にオウム真理教信者のドキュメンタリー映画『A』や『FAKE』『i−新聞記者ドキュメント−』がある。著書も『A3』『死刑』など多数。

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