『なぜ君は総理大臣になれないのか』は誰に向けた挑発か──小川議員の17年に僕たちの選択を思う
ここでタイトルの意味は明らかになる。なぜ君は総理大臣になれないのか。実直で誠実で高い志を持つだけでは不十分なのか。国会議員の2~3割は世襲議員という政界の現状。辞任した前法務大臣が身をもって示した選挙と汚れた金。裏芸と腹芸。国民の生活には何の関係もないこれらの要素をクリアしないと、この国で政治家になることは難しいし、ましてや総理への道は遠い。そんな政治状況を選択し、容認しているのは僕たち一人一人だ。ならば大島の挑発はどこに向けられているのか。それはもう書くまでもない。
『なぜ君は総理大臣になれないのか』(全国順次公開中)
©ネツゲン
監督/大島新
出演/小川淳也
<本誌2020年6月30日号掲載>
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