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日本特有の「不審者」対策がもたらした負の影響
このように、「不審者」に注目するやり方では、子どもに、この世は敵だらけと思わせ、子どもは大人から遠ざかるようになるかもしれない。それだけでなく、大人も子どもから離れていきかねない。誰だって、子どもに近づいて不審者に間違われたくはないからだ。
奈良市では2005年、路上ですれ違った母子に、事故防止のために声をかけた男性が、「誘拐するぞ」と脅したとして起訴されることがあった。しかし、この男性は、前方から走ってきた2歳の男児に、右手を横に差し出し、止まって母親を待つように声をかけ、歩いてきた母親に、子どもから目を離さないように注意しただけだったようだ。
「不審者」を探していると、子どもと大人の距離が開いていく。そうなれば、犯罪者はそこに入ってくる。人間不信が増幅され、犯罪から守り合う関係が破壊されればされるほど、犯罪行為を実行するには好都合なのだ。
犯罪原因論から無理やり引き出した「不審者」という言葉。しかし、その言葉を使った方法は、子どもの安全や地域防犯にとって、プラスの効果がないばかりか、マイナスの効果を生んでしまう。有効性が証明され、有害性も理論上あり得ない犯罪機会論への「コペルニクス的転回(発想の転換、前提の交換)」が望まれる。
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