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ロシアの戦略戦争に「中国が加担している」...ゼレンスキー大統領の「中国糾弾」の計は奏功するのか
ゼレンスキー氏は4月8日の記者会見でウクライナ軍が東部ドネツク州の前線でロシア軍の一員として戦っていた中国人兵士2人を拘束したことを明らかにした。「北朝鮮人民軍は露西部クルスク州でウクライナ軍と戦ったが、中国人兵士はウクライナ領内で戦っている」と糾弾した。
150人超の中国人がロシア軍とともに戦闘に参加
「ウクライナ領内で中国人兵士を捕虜にした。 ウクライナ軍はドネツク州で中国人兵士6人と交戦した。 うち2人が捕虜となった。身分証明書、パスポート、クレジットカードも所持品から発見された。彼らは紛れもない中国人民だ」(ゼレンスキー氏)
ゼレンスキー氏は中国人兵士の存在はプーチンが戦争継続を望んでいる証拠だとし、9日には「150人を超える中国人民がロシア軍とともにウクライナで戦闘に参加している。平和を唱えながらロシアの占領軍を支援することは矛盾する行為だ」と西側諸国に対応を求めた。
トランプ氏は中国からロシアを引き離すことで2対1の状況から「三すくみ」に持ち込もうとしている。これに対してゼレンスキー氏は中露対米欧の対立構造を維持しようと必死だ。しかし習主席まで敵に回すことがウクライナにとって果たして得策なのだろうか。

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