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ロシアの戦略戦争に「中国が加担している」...ゼレンスキー大統領の「中国糾弾」の計は奏功するのか

プーチン大統領と習近平国家主席(2019年6月) Dmitri Lovetsky/Pool via REUTERS
<ウクライナのゼレンスキー大統領は「中国がロシア国内で一部の武器生産に関与している」として、中国企業3社を制裁リストに加えるなど批判を強めている>
[ロンドン発]ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領がロシアの侵略戦争に協力していると中国に非難の矛先を向けている。ウラジーミル・プーチン露大統領にすり寄り、貿易戦争で中国と全面対決するドナルド・トランプ米大統領を引き留める狙いがある。
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トランプ氏は中国に145%の関税を課す一方で、制裁が貿易を大幅に削減しているとしてロシアには追加関税を課さなかった。ウクライナは「最低基本関税」の10%だった。トランプ氏が中国封じ込めのためウクライナをエサにロシアを切り離そうとしているのは明らかだ。
ゼレンスキー氏は4月17日、「ウクライナ保安庁(SBU)と諜報機関から火薬や大砲(砲兵装備)に関する一般的な情報を入手した。来週には詳細を明らかにできると思うが、中国がロシア国内で一部の武器生産に関与していると信じている」と語った。
「限界のない友好関係」を宣言した習主席とプーチン
「中露2カ国間の協力関係を認識している。それが進行中であることにもはや疑いを挟む余地はない」。ゼレンスキー氏が、中国がロシアに直接的な軍事支援を提供していると公に非難したのは初めて。北京は一貫してウクライナ戦争に関してロシアへの武器供与を否定している。
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