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「上級国民」が地位とお金を使って未成年者を弄ぶ...BBC大物司会者「性スキャンダル」の陰惨な中身
「何をしたんだ。調査をやめるよう母親に電話してくれ」
一方、サン紙は、エドワーズ氏は若者に2度電話をかけ、「何をしたんだ。調査をやめるよう母親に電話してくれ」と訴えたと報じている。11日には別の若者がBBCに対し「エドワーズ氏に脅されたと感じた。出会い系アプリで連絡を受け、会うように迫られたが、結局会わなかった」と証言した。
エドワーズ氏は出会い系サイトで知り合った23歳の若者と会うためにコロナの行動制限を破ったり、17歳の若者にインスタグラムを使ってハートの絵文字を含むメッセージを送ったりしていた疑惑も浮上している。イングランド・ウェールズの性的同意年齢は16歳だが、18歳未満のわいせつ画像や疑似写真の撮影、作成、共有、所持は違法だ。
BBCの国民的人気司会者だった故ジミー・サビルの児童性的虐待事件では、サビルはストーク・マンデビル病院などを支援する慈善活動のため何百万ポンドも集めた。マーガレット・サッチャー首相(当時)はサビルの実行力を称賛し、チャールズ皇太子(現国王)はサビルにパブリック・リレーションズのアドバイスを求め、何年にもわたって文通していた。
BBCの独立調査委員会によると、サビルの被害者は少なくとも72人。最年少は8歳だった。BBC内の若手職員や中間管理職の中にはサビルの性的虐待を知っていた者もいた。ロンドン警視庁の捜査では性的虐待の被害者は450人とみられ、サビルの死後も性的虐待をもみ消そうとしたBBCが批判の洪水にさらされたことは記憶に新しい。
エドワーズ氏の疑惑が事実と証明された場合、BBCが被るダメージは計り知れない。