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新型コロナ「不都合な真実」をあなたは受け入れられるか
インペリアル・カレッジ・ロンドンのニール・ファーガソン教授は「世界は何世代にもわたる中で最も深刻な公衆衛生上の危機に直面している。おそらくワクチンが利用できるようになるまで特に大規模な社会的距離を何カ月もの間、設置する必要があるだろう。国々や世界への影響は深刻だ」と語る。
どこかの国の研究者が世界の先陣を切ってワクチンの開発に成功したとしても、それが日本に優先して配分される保証は何一つない。
私たちは生物学的な死を免れることができても経済的な死、社会的な死、そして人道的な死と闘わなければならない。これでも、まだ東京五輪・パラリンピックの開催が可能だと考えているとしたら、どうかしている。政治指導者にはもっと過酷な選択がこれから待ち受けている。
余談になるが筆者は「ドリトル先生航海記」や人形劇「サンダーバード」を観て育った世代。今も英国の子供たちはSFテレビドラマ「ドクター・フー」が大好きだ。ニュートンやダーウィンを生んだ科学の祖国・英国の決断を見守りたい。
2020年3月24日号(3月17日発売)は「観光業の呪い」特集。世界的な新型コロナ禍で浮き彫りになった、過度なインバウンド依存が地元にもたらすリスクとは? ほかに地下鉄サリン25年のルポ(森達也)、新型コロナ各国情勢など。