トランプ氏、情報漏洩巡り安保チーム擁護 補佐官「私に全責任」

トランプ米大統領は25日、米軍によるイエメンの親イラン武装組織フーシ派への攻撃計画が誤って外部に漏洩した問題の発端となったウォルツ大統領補佐官(国家安全保障担当)を擁護した。(2025年 ロイター/Kevin Lamarque)
By Patricia Zengerle, Doina Chiacu
[ワシントン 25日 ロイター] - トランプ米大統領は25日、米軍によるイエメンの親イラン武装組織フーシ派への攻撃計画が誤って外部に漏洩した問題の発端となったウォルツ大統領補佐官(国家安全保障担当)を擁護した。
トランプ大統領はNBCニュースの電話インタビューに対し「ウォルツ氏は教訓を学んだ。彼は良い人物だ」と述べた。
ウォルツ氏も出席したホワイトハウスのイベントでも自身の国家安全保障チームを擁護。その上で、政権はメッセージングアプリ「シグナル」の使用について調査するとした。ウォルツ氏が謝るべきだとは思わないが、ウォルツ氏とチームがまたすぐにシグナルを使うとも思わないと述べた。
一方、ウォルツ氏はFOXニュース番組でのインタビューで、シグナルのグループをつくったのは自分であり、情報漏洩の「全責任は私にある」と語ったものの、機密情報の共有はなかったと強調。今回の件は「恥ずべき」ものであり、政権が「真相を究明する」と述べたが、自身の電話に番号が保存されていないジャーナリストがどのように誤ってチャットグループに追加されたのかは分からないとした。
この件を巡っては、米誌アトランティックのジェフリー・ゴールドバーグ編集長が24日、今月13日にウォルツ補佐官にシグナルで「フーシPCスモールグループ」と名付けられたグループに招待されたと表明。このグループチャットにはバンス副大統領、ルビオ国務長官、中央情報局(CIA)のラトクリフ長官、ギャバード国家情報長官らが参加しており、フーシ派に対する攻撃計画に関する情報がやり取りされていた。
ギャバード氏とラトクリフ氏は上院情報委員会で、シグナルのグループチャットでは機密情報は共有されていなかったと証言したが、民主党の上院議員らは疑念があると指摘。委員会のメンバーはチャットでのやり取りを調べる予定だと明らかにした。
両氏は26日に下院公聴会にも出席する。
民主党議員のほか、一部の共和党議員は重大な安全保障上の違反の可能性があるとして調査を要請。一部の民主党議員はグループチャットに参加していた関係者の安全保障許可剥奪や辞任を求めている。
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