「完全に破壊した」ウクライナ軍参謀本部、戦闘機でクルスク州のロシア軍基地を攻撃と発表
Ukraine Fighter Jets 'Completely' Destroys Russian Base—Kyiv

ウクライナ空軍が運用するMiG-29(2017年7月、キーウ州ヴァスィリキーウ) Volodymyr Vorobiov-Shutterstock
<「クルスク州でウクライナの部隊は包囲された」というトランプ大統領の発言は「誤り」だと欧米の関係筋>
ウクライナ軍は25日、クルスク州の国境近くにあるロシア軍基地を自軍の戦闘機が「完全に破壊した」と発表した。
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本誌はロシア外務省に電子メールでコメントを求めている。
ウクライナはロシアの軍事基地を正当な標的としており、ウクライナ軍は定期的にこれらの拠点を攻撃している。通常はロシア国内を攻撃した場合、ウクライナ保安庁(SBU)やウクライナ国防省情報総局(GUR)が声明を出す。
今回の攻撃はウクライナ軍参謀本部が25日に発表したもので、同空軍がクルスク州の軍事基地を攻撃し、最大30人のロシア兵が死亡したという。参謀本部は「攻撃によって施設は完全に破壊された」と述べている。
本誌はこの主張を独自に検証できなかった。ロシアはこの攻撃についてコメントしていない。
1月にもウクライナはクルスク州に新たな奇襲攻撃を仕掛けた。ウォロディミル・ゼレンスキー大統領と政府高官らは以前、同地が和平交渉の材料になる可能性があるとほのめかしていた。
ウクライナ大統領顧問のミハイロ・ポドリャクは2024年8月の全国テレビ放送で、クルスクへの越境作戦によって、将来の和平交渉がウクライナに有利に進むことを期待していると述べていた。