コラム

日本維新の会、「社会保険料の引き下げ」「医療費削減」主張...背後にある「思惑」とは?

2025年03月12日(水)18時05分

社会保障制度の見直しが今後の政局のカギに

一方で、公的年金も含めた社会保障制度の見直しは待ったなしの状態といえる。社会保障制度の維持に相応のコストがかかるのは厳然たる事実であり、この問題から目を背けることはできない。

参院選の結果次第では社会保障制度改革を軸に政界再編が進むとの見立てもある。維新が提示しているプランが妥当なのかはともかく、近い将来、社会保障制度の見直しが政局のカギを握る可能性はそれなりに高いと考えてよいだろう。


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プロフィール

加谷珪一

経済評論家。東北大学工学部卒業後、日経BP社に記者として入社。野村證券グループの投資ファンド運用会社に転じ、企業評価や投資業務を担当する。独立後は、中央省庁や政府系金融機関などに対するコンサルティング業務に従事。現在は金融、経済、ビジネス、ITなどの分野で執筆活動を行う。億単位の資産を運用する個人投資家でもある。
『お金持ちの教科書』 『大金持ちの教科書』(いずれもCCCメディアハウス)、『感じる経済学』(SBクリエイティブ)など著書多数。

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