給料前払い制度の急拡大が意味すること
一般的に賃貸住宅の支払いは月払いとなっている。米国でも賃貸住宅は月払いが標準だが、低所得者向けの住宅の中には、週払いのシステムになっているところも多い。当然、週払いの家賃は月払いよりも割高になるので、居住者は損をしてしまうが、まとまった家賃を払えない人は、割高でもこれを受け入れるしかないのが現実だ。
給料の前払いが増えているという現状を考えると、週払いに対応した賃貸住宅が今後、増えてくる可能性がある。当然だがこうしたシステムは、社会階層のさらなる固定化につながってくる。
格差問題については様々な意見があるだろうが、結果の平等はともかく、機会の平等が担保されない社会は確実に停滞に向かう。機会の平等をどう確保していくのかについて、より真剣に考えていく必要があるかもしれない。
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