コラム

駐留米軍は本当に必要なのか? 戦後80年の日米関係を棚卸しせよ

2025年01月14日(火)15時30分

トランプの唯我独尊路線がこれから定着してしまうわけでもない。スージー・ワイルズ大統領首席補佐官はトランプの極端な物言いにブレーキをかけるだろうし、それはマイク・ウォルツ安全保障問題担当補佐官、マルコ・ルビオ国務長官も同様だ。だから、トランプに真っ向から立ち向かうのは愚の骨頂。理に合わない要求はいなして、共通の目標に向かって巻き込むことだ。

アメリカとの関係では時々落胆させられるが、それはどこの国との関係でも同じこと。良い側面を大事にして、戦勝国・戦敗国意識が消えるのを待つしかあるまい。責任感があり、課題の解決に取り組むのが好きといった面で、共通するところも日米は多いのだから。

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プロフィール

河東哲夫

(かわとう・あきお)外交アナリスト。
外交官としてロシア公使、ウズベキスタン大使などを歴任。メールマガジン『文明の万華鏡』を主宰。著書に『米・中・ロシア 虚像に怯えるな』(草思社)など。最新刊は『日本がウクライナになる日』(CCCメディアハウス)  <筆者の過去記事一覧はこちら

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