トランプ2.0、強気の「MAGA」が逆目に出る時
今のアメリカの場合、ビットコインの話が本格化すれば、「国債累積の問題はそれほどひどいのか」とドル不信が高まり、ドルが暴落するかもしれない。そうなれば、アメリカは海外に大軍を置いておく余裕がなくなるだろう。西ローマ帝国は地方の大地主層からの納税が止まった時、辺境の軍隊の保持ができなくなって、短期間で崩壊している。
トランプ2.0は、アメリカを強くしようとして、かえって米主導の世界体制を破壊する危険性を秘めている。
【関連記事】
中国経済が失速しても世界経済の底は抜けない
日本にキレるロシアには大人の対応を

アマゾンに飛びます
2025年4月1日号(3月25日発売)は「まだ世界が知らない 小さなSDGs」特集。トランプの「逆風」をはね返す企業の努力が地球を救う
※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら
領土は売買できるもの――「トランプ新世」の価値観に対応せよ 2025.03.28
アメリカの対中優位は揺るがないのか......「旧友」ジョセフ・ナイ教授との議論 2025.03.15
ウクライナ停戦は世界のパラダイムシフトを引き起こすのか 2025.02.28
日本でも世界でも、公共事業で整備された近代インフラは老朽化でもう限界 2025.02.14
ゼレンスキー主演『国民の僕』あらすじから占う、2025年ウクライナ情勢と停戦後の命運 2025.02.01
駐留米軍は本当に必要なのか? 戦後80年の日米関係を棚卸しせよ 2025.01.14