「またトラ」でウクライナ停戦が成立すれば、北朝鮮兵が平和維持軍に?
ネット上に出回った、ロシアで訓練を行う北朝鮮兵とされる画像 EYEPRESS IMAGESーREUTERS
<トランプはウクライナ戦争を「1日で止める」と豪語するが、西側が停戦を望んでいることは明らかだ>
今は日本もドイツもフランスも、少数与党政権の時代。アメリカのドナルド・トランプも、黒人やヒスパニック層に支持を広げて大勝した点では、白人主導の寄せ集め政権のようなもの。トランプは独裁的だ、と言っても、多くの層から手広く票を集めたのなら、それはもう民主主義(もしかするとポピュリズム)。議会も最高裁も共和党支配、とあっては、アメリカ、いやそれどころか世界はこれからトランプの「民主独裁」となる。
彼は、世界の物事を大国、強い勢力との談合でさばいていくだろう。パレスチナやウクライナ、そしてもしかすると台湾といった弱者は、容赦なくしわ寄せを食らう。
1981年1月20日、ロナルド・レーガンの大統領就任式のまさにその日、イランはそれまで444日にわたって人質としていたアメリカ大使館員52人を解放した。トランプは大統領選挙中から、「自分が大統領になったら、ウクライナ戦争は1日で止めてみせる」と豪語してきたが、このイランの例も彼の念頭にはあるだろう。
停戦は戦線が膠着し、戦う双方が消耗かつ周辺からの支援が切れそうなときに成立する。50年6月に始まった朝鮮戦争は、53年3月のスターリン急死で停戦の動きが本格化し、7月に休戦協定が結ばれた。
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