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「欧州の端」から世界を見詰めて
昨年、いつの間にか気付かないうちに、僕は重要な節目を通り過ぎていた。イギリスに帰国してからの年月が、アメリカで暮らした期間を超えていたのだ。
このブログのこれまでのタイトルのように、十数年ぶりにイギリスに帰国してしばらくは何かと感覚がつかめず、慣れない国のように感じていた。でも実際のところ、少し前から僕は、自分がよそ者(stranger)であるかのような考え方はもうやめていた。もっとも、「イギリスを一度も離れたことがない」人みたいな感覚には、これからも決してならないだろうけれど。
そんなわけだから、このブログのタイトルを「A Stranger in England」としておくのは、もう適切とは言えなそうだ。今でも僕はそのへんのイギリス人とはちょっと違う視点を持っていると思いたいのはやまやまだが、あいにく誰だって自分は一味違う人間だと思っているだろう。
■大陸は別ものという考え方
新しい年は、タイトルを変えるいい機会だ。そこで思いついた新タイトルが、「Edge of Europe (ヨーロッパの端)」。そう決めたのにはいくつか理由がある。
第一に、イギリス人が本当のところ、自分たちをヨーロッパの一部とは考えていないこと。これは、イギリス人のアイデンティティーの重要な要素だと僕は思う。イギリスはヨーロッパとは離れた島国で、フランスやイタリアなど地理的に近い国々よりも、アメリカやオーストラリアといった国とより強い文化的つながりを持っていると、僕たちは考えている。
イギリスに住んでいると、休暇に「ヨーロッパに行ってくる」という言葉をよく耳にする。単にヨーロッパ大陸という意味で言っているわけではない。イギリス人は大陸ヨーロッパをイギリスとは別ものだと考えているのだ。
ときどき僕は、ヨーロッパで起こっていることについてなぜ書かないのかと聞かれることがあった。それは、僕がヨーロッパについてよく知らず、僕にとっては慣れない場所だから。サッカー専門のスポーツ記者にチェスの記事を書かせるようなもの。むしろ僕は、ヨーロッパ(や他の外国)の出来事がイギリスにどう影響するか、というところに興味があるのだ。
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