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【ホメない書評】下村元文科相の「リーダー論」は口先だけ?
第3に、自民党の政治家に啓育を施すことだ。「誰かのイエスマンになってしまう人や組織」は次々と淘汰されると下村は書いている。これは、安倍一強で異論が認められないという声が細々と上がる自民党にこそ当てはまるのではないか。
日本の将来を憂い、国民相手に提言するのは大いに結構だが、まずは自分の周囲から成果を出すことを優先したほうがいい。喫緊の課題は永田町にこそあり。下村の活躍の舞台は広過ぎるくらい広がっている。実践に大いに期待したい。
本人が実行できない限り、説得力は皆無である。
<2019年11月5日号掲載>
11月12日号(11月6日発売)は「危ないIoT」特集。おもちゃがハッキングされる!? 室温調整器が盗聴される!? 自動車が暴走する!? ネットにつなげて外から操作できる便利なスマート家電。そのセキュリティーはここまで脆弱だった。
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