コラム

「骨髄提供してくれ」家族を捨てた父に協力する義務はあるか

2020年02月06日(木)20時00分

A:とんでもないお父さんですね。あなたが激怒するのはもっともです。あなたにとって、義理の妹さんは通りすがりの他人と同じ。何の義務も負っていません。

でも、私だったらその子の主治医の連絡先を教えてもらって、適合性を調べてもらうかもしれません。その結果、適合性がないなら、お父さんをあなたの人生から未来永劫シャットアウトするといいでしょう。その一方で、もし適合性があったなら移植を検討するのも一案です。

骨髄移植のプロセスはこの10年で大きく進歩し、体への負担は極めて小さくなりました。それで1人の子供の命を救えるのですから、後悔はあまりしないと思いますよ。あなたが骨髄バンクに登録していて、たまたま適合性が合った子供だと思えば、気が楽かもしれません。もちろんあなたには手術を断る権利が100%あります。その場合は主治医がお父さんに、適合性がなかったと伝えてくれます。

── ニコール・クリフ(ライター、スレート誌人生相談員)

©2020 The Slate Group

<本誌2020年1月21日号掲載>

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