米・ウクライナ代表、和平協議は「生産的」 具体的な進展なしか

米政権のケロッグ特使(ロシア・ウクライナ担当)は23日、英ロンドンで開催されたウクライナ和平協議が「前向きな会合」だったと述べた。写真は協議会場。(2025年 ロイター/Toby Melville)
[ワシントン 23日 ロイター] - 米政権のケロッグ特使(ロシア・ウクライナ担当)は23日、英ロンドンで開催されたウクライナ和平協議が「前向きな会合」だったと述べた。ただ、具体的な進展はなかったもよう。
協議に出席したウクライナのウメロウ国防相も「停戦に関するわれわれの一貫した立場、そして安全の保証について協議した。私見では、非常に生産的で、成功したと確信している」と述べた。
ルビオ国務長官が欠席したことで、協議は外相級から高官級に格下げされ開かれた。
協議が進められる中、トランプ大統領は、ウクライナのゼレンスキー大統領がロシアによるクリミア占領を承認しないと発言したことについて、ロシアとの和平合意の達成を困難にする扇動的な発言と非難した。
ゼレンスキー大統領はXへの投稿で、ロンドンでの会合で「感情的になる場面もあったが、5カ国が集まり、平和に向けて前進したことは良いことだ」とし、「米国側はビジョンを共有し、ウクライナと他の欧州諸国もそれぞれの意見を示した」と述べた。
また、ウクライナは常に憲法を順守すると強調した上で、米国を含む西側諸国が「自らの強い決断に沿って行動する」と確信していると述べた。これは、トランプ大統領のクリミアに関する批判に対する反応とみられる。