カナダ総選挙、与党が支持率リード 「強い信任を」と首相訴え

4月21日、カナダのカーニー首相(写真)はトランプ米大統領による関税の脅威に対処するため、28日の総選挙で強固な信任を与えてほしいと有権者に改めて呼びかけた(2025年 ロイター/Carlos Osorio)
Promit Mukherjee
[シャーロットタウン(加プリンスエドワード島) 21日 ロイター] - カナダのカーニー首相は21日、トランプ米大統領による関税の脅威に対処するため、28日の総選挙で強固な信任を与えてほしいと有権者に改めて呼びかけた。
東部プリンスエドワード島のシャーロットタウンで開かれた集会で、トランプ氏による関税と併合に関する発言は大きな脅威だとし、カナダが米国依存を減らして経済を再構築する必要があることを意味していると強調。
「強く明確な信任を受けた政府が必要だ。時宜を得た計画を持った政府が必要だ」と訴えた。
世論調査によると、野党保守党は年明けに支持率で与党自由党を20ポイントリードしていたが、現在は自由党に後れを取っている。
21日に公表されたナノスの世論調査では、自由党の支持率は43.7% 、保守党は36.3% だった。
自由党と中道左派の票を争う新民主党の支持率は10.7%。
この支持率が投票に反映されれば、自由党は下院343議席の過半数を獲得することになる。