エルサルバドル大統領、トランプ氏と会談 誤送還男性の米帰還計画なし

トランプ米大統領は14日、ホワイトハウスでエルサルバドルのブケレ大統領(左)と会談し、移民政策や治安、エルサルバドルの暗号資産(仮想通貨)ビットコイン導入、関税問題などについて協議した。(2025年 ロイター/Kevin Lamarque)
[ワシントン 14日 ロイター] - トランプ米大統領は14日、ホワイトハウスでエルサルバドルのブケレ大統領と会談し、移民政策や治安、エルサルバドルの暗号資産(仮想通貨)ビットコイン導入、関税問題などについて協議した。
米政権が手違いでエルサルバドルに強制送還し問題となっている男性の処遇については、ブケレ大統領は米国に送り返す計画はないと言明した。
ブケレ大統領は、米国から強制送還される自国民以外の犯罪組織のメンバーなどの受け入れにも応じるなど、親トランプ派を鮮明にしてきている。
トランプ大統領は大統領執務室でブケレ大統領の取り組みを称賛し、可能な限り多くの不法移民をエルサルバドルに送還する考えを表明した。
ブケレ大統領は、犯罪組織のメンバーと見なされ、米東部メリーランド州に住んでいたキルマー・アブレゴ・ガルシア氏が誤送還された問題について、米国に帰還させる権限は自身にはないと強調。さらに、トランプ政権の主張を踏襲する形で「どのようにテロリストを米国に密入国させるのか」と述べた。