インド鉱工業生産、2月は前年比+2.9% 半年ぶり水準に鈍化

4月11日、インド統計省が発表した2月の鉱工業生産指数は前年比2.9%上昇した。写真は2018年12月、デリーで撮影(2025年 ロイター/Anushree Fadnavis)
[ニューデリー 11日 ロイター] - インド統計省が11日発表した2月の鉱工業生産指数は前年比2.9%上昇した。製造業・鉱業部門の成長鈍化が響いて2024年8月以来の低い伸びとなり、ロイター調査によるエコノミスト予想の4%上昇も下回った。
1月は5.2%上昇(5%上昇から改定)だった。
2月の製造業生産は2.9%増、発電量は3.6%増、鉱業生産は1.6%増だった。
4─2月の鉱工業生産は前年同期比4.1%増だった。
ICRAのエコノミスト、アディティ・ナヤル氏は、減速は広範囲で、用途ベースの全部門と、電力を除く3部門中2部門で鈍化したと指摘。「3月は鉱業の伸びが前月から鈍ると予想されるが、製造業の堅調な成長を背景に電力生産の増加により相殺される公算が大きい」と述べた。
製造業部門は世界的に米国の輸入関税を巡る不確実性に翻弄されており、これが製造業の見通しを悪化させ、経済成長の重しとなる可能性があるとみられている。