独英国防相、ウクライナへの支援継続を強調 米ロ接近でも

4月11日、英国とドイツは米国がロシアと停戦協議を続ける中でも、ウクライナは西側諸国の支援により戦闘を続けることができると表明した。写真は左からドイツのピストリウス国防相、ウクライナのウメロフ国防相、英国のヒーリー国防相。ブリュッセルで同日撮影(2025年 ロイター/Yves Herman)
Andrew Gray Sabine Siebold
[ブリュッセル 11日 ロイター] - 英国とドイツは11日、米国がロシアと停戦協議を続ける中でも、ウクライナは西側諸国の支援により戦闘を続けることができると表明した。
欧州各国は10日からブリュッセルでウクライナ防衛連絡グループ(UDCG、ラムシュタイングループ)の会合を開催。英国のヒーリ―国防相と会合後に記者会見を行ったドイツのピストリウス国防相は「ロシアによるウクライナへの継続的な侵略を踏まえると、ウクライナの平和は当面、手の届かないところにあると認めざるを得ない」と指摘。その上で、欧州各国はウクライナが引き続き共同軍事支援を受けられるよう保証すると強調した。
UDCGはウクライナへの武器供与を目的に、2022年に米国が主導する形で設立された。しかし、トランプ政権はロシアと停戦交渉を進める一方でUDCGへの関与を弱め、2月には議長国が米国から英国に交代した。
今回の会合には、ヘグゼス米国防長官はオンラインで参加した。ピストリウス国防相は米国が会合に参加したことが重要としつつ、同国の支援が今後どう展開されていくのかは不明だとの見方も示した。
会合にはウクライナのゼレンスキー大統領もオンラインで参加した。