経常収支、2月は4兆円の黒字 貿易収支の黒字化で過去最大=財務省

4月8日、財務省が発表した国際収支状況速報によると、2月の経常収支は4兆0607億円の黒字だった。写真は都内で3日撮影(2025 ロイター/Kim Kyung-Hoon)
Tetsushi Kajimoto
[東京 8日 ロイター] - 財務省が8日発表した国際収支状況速報によると、2月の経常収支は4兆0607億円の黒字だった。黒字額は2024年8月の3兆9661億円を超え、比較可能な1985年以降で過去最大。貿易収支が黒字に転じたことが主な要因だった。
ロイターが民間調査機関に行った事前調査の予測中央値は3兆8125億円程度の黒字だった。
貿易収支は7129億円の黒字だった。1月から1兆0112億円増え、2カ月ぶりに黒字化した。米国やアジア向けに自動車、半導体製造装置・電子部品の輸出が増加する一方、原粗油、石炭、非鉄金属鉱の輸入が減少した。
2月はトランプ米大統領の関税政策に対する懸念が広がっていた時期と重なるが、財務省の担当者は「経常・貿易収支のデータから影響は明確には見てとれない」と説明。「判然としない状況が続くが、引き続き動向を注視していきたい」とした。
インバウンド(訪日外国人)の支出なども加えた貿易・サービス収支は5374億円の黒字だった。サービス収支の赤字は1755億円と、578億円拡大した。
海外証券投資や直接投資などからなる第1次所得収支は3兆8817億円の黒字、第2次所得収支は3584億円の赤字だった。
米国は4月5日から、自動車などを除いた輸入品すべてに一律10%の関税をかけた。日本の場合は9日から14%上乗せされ、24%になる。
SMBC日興証券の丸山義正チーフマーケットエコノミストは、「トランプ大統領の政策を受けて、今後経常収支は頭打ちになる可能性が高い」とみる。一方で、対米投資の収益が増えて第一次所得収支を押し上げるという可能性もあるとし、「日本の経常収支が赤字につながっていくという見方まではしていない」と話す。
*財務省の発表資料は以下のURLでご覧になれます。
http://www.mof.go.jp/international_policy/reference/balance_of_payments/release_date.htm
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