原油先物が1%上昇、米関税巡る懸念による急落から反発

4月8日、アジア時間の原油価格は反発し、1%以上上昇している。写真はカザフスタンのアティラウ地域にある油田で1日撮影(2025 ロイター/Pavel Mikheyev)
Katya Golubkova
[東京 8日 ロイター] - 8日アジア時間の原油価格は反発し、1%以上上昇している。米国の関税が世界的なリセッション(景気後退)をもたらし、エネルギー需要が低下するとの懸念から前日は2%下落し、4年ぶりの安値に接近していた。
北海ブレント先物は0.81ドル(1.26%)高の1バレル=65.02ドル。米WTI先物は0.92ドル(1.52%)高の61.61ドル。
アナリストは米国の石油生産における損益分岐点を1バレル=60ドル程度と推定している。価格の下落が続けば投資や掘削を削減する国も出てくる可能性があり、価格の下限は近いとの見方が出ている。
ユーラシア・グループはメモで「原油価格の低迷が続けば、米国の生産量は現在の日量1340万バレルから減少するだろう」と指摘し「生産の減少はWTI価格を50ドル台で下支えする可能性が高い」と予想した。