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原油先物は3％超続落、貿易戦争激化による景気懸念で
2025年04月07日（月）10時54分
４月７日アジア時間序盤の原油先物価格は３％超下落し、大幅安で終えた前週末から下げ幅を広げている。２０２４年６月、フランスのトリゲールで撮影（２０２５年 ロイター/Benoit Tessier）
Yuka Obayashi
[東京 ７日 ロイター] - ７日アジア時間序盤の原油先物価格は３％超下落し、大幅安で終えた前週末から下げ幅を広げている。トランプ米大統領の関税措置に対する中国の報復措置を受け、世界的な貿易戦争が世界経済を減速させ、石油需要を弱めるとの懸念が強まった。
００４９ＧＭＴ（日本時間午前９時４９分）時点で、北海ブレント先物は２．２８ドル（３．５％）安の１バレル＝６３．３０ドル。米ＷＴＩ先物は２．２０ドル（３．６％）安の５９．７９ドル。
中国財政省は４日、米国の相互関税への対抗措置として１０日から全ての米国製品に３４％の追加関税を課すと発表した。
ＪＰモルガンは米国と世界が今年、リセッション（景気後退）入りする確率を従来の４０％から６０％へ引き上げた。
楽天証券のコモディティアナリスト、吉田哲氏は、関税が世界経済を弱めるとの懸念が下落の主因だと指摘。石油輸出国機構（ＯＰＥＣ）とロシアなど非加盟産油国で構成する「ＯＰＥＣプラス」による増産計画も売り圧力につながっているとし、中国以外の国も米国の関税に対抗措置を打ち出すかどうかが重要になると述べた。
その上で、株価下落が続けば、ＷＴＩ先物は５５ドル、さらには５０ドルまで下落する可能性があると予想した。
