米上院、対カナダ追加関税撤廃法案を可決 下院可決は見込み薄
Richard Cowan
[ワシントン 2日 ロイター] - 米上院は2日、トランプ米大統領が世界的な相互関税を発表した数時間後に、カナダに対する追加関税を撤廃する法案を可決した。
民主党が提出した法案は共和党議員4人が賛成に回り、賛成51票、反対48票で可決され、下院に送付された。ただ、下院で可決される見込みはない。
法案は、トランプ大統領が就任直後の1月22日にメキシコ、カナダ、中国からの合成麻薬フェンタニルの違法流入を問題視して発令した国家非常事態宣言を解除させるもの。トランプ氏はこの宣言を根拠に、カナダに新たな高関税を課していた。
共和党のジョン・スーン上院院内総務は、カナダから注意をそらすことは「後退」と主張し、法案を否決するよう求めていた。
トランプ氏もソーシャルメディアで、スーザン・コリンズ議員など4人の共和党上院議員の名前を出して、法案に反対するよう促していたが、4人は賛成票を投じた。
コリンズ議員は採決に先立つ上院での演説で、トランプ氏が提案したカナダへの関税は、カナダからのパイプラインを通じてパルプを調達している製紙メーカーなど、地元メイン州の産業に打撃を与えると述べた。
公的データによれば、米国で押収されたフェンタニルの約0.2%がカナダから流入している。