タイ、対米貿易黒字200億ドルに削減模索 農産物など輸入拡大で

タイは米国製品の輸入拡大を通じて対米貿易黒字を２００億ドルに減らすことを目指していると、工業省高官が２８日明らかにした。写真はバンコクの港で２０１６年撮影（２０２５年　ロイター／Athit Perawongmetha）

［バンコク　２８日　ロイター］ - タイは米国製品の輸入拡大を通じて対米貿易黒字を２００億ドルに減らすことを目指していると、工業省高官が２８日明らかにした。

米国はタイにとって最大の輸出市場で、昨年は総輸出額の１８．３％に当たる５４９億６０００万ドルに達した。

同高官はブリーフィングで、黒字削減の期限は明らかにしなかったが、政府はトウモロコシ、大豆、エチレンなどの農産物関連の輸入を増やす予定で、国内製品に影響が出る可能性があると述べた。

商務省によると、昨年の対米貿易黒字は３５４億ドル、米国が発表したタイとの貿易赤字は４５６億ドルだった。

高官は、政府が米国の関税に対処するため戦略準備について協議したと語った。