ガザでイスラエルの空爆激化、20人死亡 国連施設にも攻撃

イスラエルによる大規模攻撃が再開されたパレスチナ自治区ガザで19日、イスラエル軍の攻撃により少なくとも20人のパレスチナ人が死亡した。写真は同日、ガザ地区中央で撮影(2025年 ロイター/Ramadan Abed)
Nidal al-Mughrabi
[カイロ 19日 ロイター] - イスラエルによる大規模攻撃が再開されたパレスチナ自治区ガザで19日、イスラエル軍の攻撃により少なくとも20人のパレスチナ人が死亡した。地元の医療関係者が明らかにした
イスラエルは18日、イスラム組織ハマスによる攻撃を阻止するための「先制攻撃」としてガザの数十の標的を攻撃。1月の停戦後に住民が戻ってきたばかりのガザ複数地域に対し避難命令を出していた。
国連によると、ガザ中心部の国連本部施設にも空爆があり、外国人職員1人が死亡、他の職員5人が負傷した。
国連機関「UNOPS」(ユノップス)のジョルジ・モレイラ・ダ・シルバ事務局長はブリュッセルで開かれた記者会見で、「イスラエルは、ここが国連施設であり、人々が生活し、滞在し、働いていることを知っていた」と非難。敷地内に爆発物が投下または発射されたと述べた。
イスラエル軍は同国領内への発射準備が検知されたガザ北部のハマス拠点を攻撃したと主張しており、国連施設への攻撃については否定した。
パレスチナ保健当局によると、18日のイスラエル軍の空爆により400人以上が死亡した。イスラエルのネタニヤフ首相は、ハマスに対する軍事的圧力は人質解放のための「不可欠な条件」との考えを示し、ガザで再開したハマスを標的とした大規模攻撃はまだ始まりにすぎないと述べた。