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紅海通過する商船、保険料高止まりか 米軍のフーシ派攻撃受け

2025年03月18日(火)14時09分

米国が武装組織フーシ派に対する大規模な軍事攻撃を行ったことを受け、紅海を通過する物資の輸送コストは高止まりする見込み。写真は紅海でフーシ派の攻撃を受けたギリシャ船籍の船。10日撮影(2025年 The Suez Canal Authority/Handout via REUTERS)

Jonathan Saul

[ロンドン 17日 ロイター] - 米国がイエメンの親イラン武装組織フーシ派に対する大規模な軍事攻撃を行ったことを受け、フーシ派による船舶への新たな攻撃への懸念が高まり、紅海を通過する物資の輸送コストは高止まりする見込みだと業界筋は話した。

紅海などにおける商船攻撃への報復措置として、トランプ米大統領は15日、フーシ派への攻撃を指示した。

フーシ派は1月、パレスチナ自治区ガザの停戦発効を受け、攻撃対象をイスラエル関連の船舶に限定すると発表していた。

戦争リスクプレミアムは、昨年12月は船舶価値の0.7%超相当だったが、1月の発表後は一時的に0.5%程度に低下。それが2月には一部で0.7%まで上昇した。業界筋によると、米英の船舶の中にはここ数週間、最大2%に上昇するケースもあるという。

関係者は、レートは今後も高水準で推移し、上昇する可能性もあるとみる。海洋戦争リスクと保険を専門とするベッセル・プロテクトの幹部、マンロ・アンダーソン氏は、米軍の軍事行動を受け「紅海内の商業海上交通に対する脅威が大幅に高まった。特に、イスラエルや米が所有・運航する船舶にとって、脅威は危機的な水準だ」とした。

ロイター
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