キューバ全土で大規模停電、半年で4回目 首都ほぼ復旧

3月16日、キューバ全土で14日から停電が続いていた問題で、エネルギー当局は16日夜までに首都ハバナの大部分で電力が復旧したと明らかにした。写真は停電中のハバナで15日撮影(2025年 ロイター/Norlys Perez)
Dave Sherwood
[ハバナ 16日 ロイター] - キューバ全土で14日から停電が続いていた問題で、エネルギー当局は16日夜までに首都ハバナの大部分で電力が復旧したと明らかにした。
キューバでは14日夕、ハバナの変電所で送電線がショートし、全土で発電が完全に停止していた。
全土での停電発生は昨年10月以降4回目。
キューバの石油火力発電所は老朽化が進み、既に稼働継続に苦慮していたが、昨年にベネズエラ、ロシア、メキシコからの石油輸入が減少し、深刻な危機に陥った。
政府は米国による冷戦時代の禁輸措置や、トランプ政権による制裁強化がエネルギー危機を深刻化させているとしている。
キューバ政府は石油火力発電への依存を減らすために、中国の支援を受けて大規模な太陽光発電所の開発を進めている。