北マケドニアのナイトクラブで火災、59人が死亡

3月16日、旧ユーゴスラビアの北マケドニア(旧マケドニア)の東部コチャニのナイトクラブ「パルス」で火災があり、同国当局によると少なくとも59人が死亡、負傷者は150人を超えたと明らかにした(2025年 ロイター/Ognen Teofilovski)
[16日 ロイター] - 旧ユーゴスラビアの北マケドニア(旧マケドニア)の東部コチャニのナイトクラブ「パルス」で16日に火災があり、同国当局によると少なくとも59人が死亡、負傷者は150人を超えたと明らかにした。火災は午前3時(0200GMT)ごろに発生し、クラブには500人程度がいた。
ロイターが確認した動画によると、音楽バンドがステージで演奏している時に使われた花火から2つの火が散り、天井の一角に燃え上がった。数秒後に来場者らはパニックに陥った。
トシュコフスキ内相は記者会見で、政府当局者や、有効な許可証を持たないで営業していたパルスの支配人を含めた約20人を逮捕したと発表。負傷者のうち20人超、死者のうち3人が18歳未満だったことも明らかにした。
ミツコスキ首相は、許可証は経済省から違法に発行されたものだとし、責任者は裁きを受けることになると約束した。
マリヤ・タセイバさん(22)はロイターに対して当時の状況を「発火し、全員が『逃げろ、逃げろ』と叫び始めた」と説明し、逃げようとした時に転倒し、人々に踏まれ、顔を負傷したと話した。逃げようと慌てているうちに一緒にいた妹とはぐれ、「妹は死んだ」と涙を流しながら言った。
欧州連合(EU)欧州委員会のフォンデアライエン委員長や、ローマ教皇フランシスコをはじめ世界の指導者らが犠牲者に哀悼の意を表した。