米、関税賦課後に新たな貿易交渉も 国務長官が言及

3月16日、ルビオ米国務長官は、米国が主要貿易相手国に関税を課した後に、新たな貿易協定について各国と2国間協議を行う可能性があると述べた。カナダ・ケベック州ラマルベのG7外相会合で14日、代表撮影(2025年 ロイター)
[16日 ロイター] - ルビオ米国務長官は16日、米国が主要貿易相手国に関税を課した後に、新たな貿易協定について各国と2国間協議を行う可能性があると述べた。
トランプ大統領は13日、欧州連合(EU)が米国産ウイスキーへの課税措置を撤廃しなければ、EUから輸出されるワインやシャンパンなど全てのアルコール製品に200%の関税を課すと表明した。
ルビオ氏はCBSの番組で、米国に関税を課す国には報復すると強調。「これはグローバルなものだ。カナダに対するものでも、メキシコに対するものでも、EUに対するものでもない。全ての国(が対象)だ」と述べた。
「その上で、公平さと相互性という新たなベースラインから、双方にとって理にかなう新たな貿易協定について各国と2国間交渉を行う可能性がある」と語った。
新たな取り決めがどのようなものになるのか詳細には触れなかったが、米国が公平な扱いを受けるよう「ベースラインをリセット」すると言明。
「われわれは現状を好ましく思っていない。新しい現状を設定し、(他国が)望むなら、何らかの(合意について)交渉を行うことができる」とし、「今の状況を続けることはできない」と述べた。