米フーシ派攻撃、商戦への攻撃やめるまで継続とヘグセス国防長官

3月16日、ヘグセス米国防長官は、イエメンの親イラン武装組織フーシ派が商船への攻撃をやめるまで米国は同組織への攻撃を継続すると表明した。米中央軍提供(2025年 ロイター/U.S. Central Command)
Phil Stewart Mohammed Ghobari Gabriella Borter
[ワシントン/アデン(イエメン 16日 ロイター] - ヘグセス米国防長官は16日、イエメンの親イラン武装組織フーシ派が商船への攻撃をやめるまで米国は同組織への攻撃を継続すると表明した。
トランプ米大統領は15日、フーシ派に対する大規模な軍事攻撃を指示した。今回の攻撃は、紅海やアデン湾などでフーシ派が繰り返す商船攻撃への報復措置で、中東での軍事作戦としては、第2次トランプ政権発足後で最大規模。
フーシ派が運営する保健省によると、米国の空爆により子ども5人と女性2人を含む少なくとも53人が死亡し、98人が負傷した。
米国防総省は民間人が犠牲になったという主張に関するコメント要請に現時点で応じていない。ロイターは独自に検証できなかった。
米政府当局者はロイターに対し、作戦は数週間続く可能性があると語った。
フーシ派の指導者アブドルマリク・フーシ氏は16日、米国がイエメンへの攻撃を続ける限り、紅海で米艦船を標的にすると表明した。
フーシ派の政治部門は、米軍の攻撃を「戦争犯罪」と非難。ロシアは米国に対し、攻撃の即時停止を要請した。
フーシ派の報道官は16日、証拠を示さず、米国の攻撃に対抗して紅海で米空母ハリー・S・トルーマンとその艦艇を弾道ミサイルとドローン(無人機)で標的にしたと発表した。
米当局者がロイターに語ったところによると、米軍の戦闘機が16日にフーシ派のドローン11機を撃墜したが、いずれもトルーマンに接近しなかった。また、米軍はイエメン沖に着弾したミサイルを追跡したが、脅威とは見なされなかったという。
ヘグセス長官はFOXニュースの番組で、「フーシ派が船舶への攻撃をやめると言えば、われわれもドローンへの攻撃をやめる。この作戦はいずれ終わるが、それまで容赦なく続くだろう」と語った。