ブラジルCPI、2月は1年超ぶり5%超え 来週に追加利上げの観測

3月12日、ブラジル地理統計院(IBGE)が12日発表した2月の消費者物価指数(CPI)は、前年比5.06%上昇した。写真は露店市場で買い物をする人々。ブラジルのリオデジャネイロで2018年9月撮影(2025 ロイター/Pilar Olivares)
[サンパウロ 12日 ロイター] - ブラジル地理統計院(IBGE)が12日発表した2月の消費者物価指数(CPI)は、前年比5.06%上昇した。1年超ぶりに5%を超えたほか、2023年9月以来のペースとなった。
上昇率は中央銀行目標(3%プラスマイナス1.5%ポイント)の上限をなお上回っており、中銀が次回の金融政策決定会合で積極的な金融引き締めを進めるのはほぼ確実とみられている。
ロイターがまとめた予想は5.05%上昇、1月は4.56%上昇だった。
前月比では1.31%上昇と22年初め以来の伸びとなり、2月としては03年以来最高だった。ロイターがまとめたエコノミスト予想は1.30%上昇だった。
18─19日の中銀会合では政策金利が3回連続で100ベーシスポイント(bp)引き上げられる見込みで、実現すれば金利は8年超ぶり高水準の14.25%となる。
キャピタル・エコノミクスのウィリアム・ジャクソン氏は、「われわれの基本シナリオでは、来週の会合が引き締めサイクル最後の利上げになるが、その後1回か2回の小幅な利上げが行われる可能性が高まっている」と述べた。