ブラジル、米関税で直ちに報復せず あらゆる措置を検討

ブラジル政府は3月12日、米国が鉄鋼・アルミニウム関連の輸入品に関税を課したことに対して、直ちに報復措置を取ることはなく、対話を求めており、あらゆる措置を検討すると表明した。写真はアダジ財務相。1月29日、ブラジリアで撮影(2025年 ロイター/Adriano Machado)
[ブラジリア 12日 ロイター] - ブラジル政府は12日、米国が鉄鋼・アルミニウム関連の輸入品に関税を課したことに対して、直ちに報復措置を取ることはなく、対話を求めており、あらゆる措置を検討すると表明した。
トランプ米政権の関税発動を受け、カナダと欧州は直ちに報復に動いた。
ブラジル政府は声明で、米国との協力と経済統合の歴史を引用し、米国の「不当な」行動は遺憾だとした。政府は今後数週間、世界貿易機関(WTO)での対応を含め、あらゆる策を検討すると述べた。
アダジ財務相は、ルラ大統領がトランプ政権との対話を求めるよう経済チームに指示したと明らかにした。
アダジ氏は「ルラ大統領は、過去には現在の状況よりもさらに不利な条件で交渉したことがあるとし、平静を維持するようわれわれに指示した」と説明した。
アルキミン副大統領は先週、米関税政策について、ラトニック商務長官と「前向きな」電話会談を行った。政府間の対話を継続することで合意した。
コスタ大統領首席補佐官はブラジルと米国の政府当局者が関税に関する合意を求めるため14日に会合を予定していると述べた。