イラン最高指導者、トランプ政権の交渉要請を拒否

3月12日、イランの最高指導者ハメネイ師は、核開発問題を巡り米国との交渉を拒否する姿勢を示した。テヘランで8日撮影(2025年 ロイター/Office of the Iranian Supreme Leader/WANA)
Parisa Hafezi Elwely Elwelly
[ドバイ 12日 ロイター] - イランの最高指導者ハメネイ師は12日、核開発問題を巡り米国との交渉を拒否する姿勢を示した。
イランのアラグチ外相は同日、首都テヘランを訪問したアラブ首長国連邦(UAE)の特使からイラン核開発問題の交渉を呼びかけるトランプ米大統領の書簡を受け取った。
トランプ氏は先週、核協議を提案する書簡をハメネイ師に送ったと明らかにした。「イランへの対応は2つある。軍事か取引だ」と述べ、交渉に応じるよう迫った。
国営メディアによると、アラグチ氏とUAE特使の会談中にハメネイ師は学生らへの演説で、トランプ氏の交渉要請は「欺きだ」だと批判。米国側が尊重をしないことが分かっているのに、交渉に応じる意味はあるだろうかと述べた。トランプ氏の書簡をまだ確認していないとも語った。
その上で、過度な要求をしているトランプ政権との交渉は「制裁を強め、イランへの圧力を強めることになる」と指摘した。