米下院、政府機関閉鎖回避へつなぎ予算案可決 上院に送付

3月11日、米下院は、今週14日の予算切れによる政府機関の一部閉鎖を回避するためのつなぎ予算案を217対213の賛成多数で可決した。米首都ワシントンで2024年11月撮影(2025年 ロイター/Benoit Tessier)
David Morgan Bo Erickson
[ワシントン 11日 ロイター] - 米下院は11日、今週14日に迫った予算期限切れによる政府機関の一部閉鎖を回避するためのつなぎ予算案を217対213の賛成多数で可決した。
共和党強硬派のトーマス・マシー議員が反対票を投じる一方、民主党穏健派のジャレッド・ゴールデン議員が賛成に回った。
法案は2025会計年度が終了する9月30日まで政府予算をほぼ現行水準で維持する内容。政府機関の閉鎖回避には上院による可決も必要となる。
トランプ大統領は共和党議員に対し指導部の方針に従うよう圧力をかけ、バンス副大統領は11日午前の非公開会合で議員に団結を促した。
共和党のティム・バーチェット議員は、連邦政府の歳出が削減されることを理由に、初めてつなぎ予算に賛成したと述べた。ぎりぎりまで態度を保留していたが、トランプ氏と話した後、支持を決定した。
民主党のローザ・デラウロ議員は、「これは電気をつけ、ドアを開けておくだけの単なる応急処置ではない。共和党指導部が政府の鍵と白紙小切手をイーロン・マスク氏とトランプ氏に渡すものだ」と述べ、つなぎ予算を批判した。
上院で予算案を可決するには少なくとも7人の民主党議員の賛成が必要になる。上院民主党は法案への反対を表明しているが、一部の議員は政府機関の閉鎖を回避するために賛成する意向を示している。