「ザラ」のインディテックス、24年度10.5%増収 足元伸び鈍化

3月12日、ファストファッションブランド「ザラ」を展開するスペインのアパレル大手インディテックスが発表した第4・四半期(2024年11月─25年1月)の売上高はアナリスト予想と一致した。カラカスの店舗で2024年4月撮影(2025年 ロイター/Leonardo Fernandez Viloria)
[アルテイショ(スペイン) 12日 ロイター] - ファストファッションブランド「ザラ」を展開するスペインのアパレル大手インディテックスが12日発表した第4・四半期(2024年11月─25年1月)の売上高はアナリスト予想と一致した。25年1月期通期は10.5%の増収だった。
売上高(為替変動の影響を除いたベース)は第4・四半期が112億ユーロ、通期は386億ユーロ(420億7000万ドル)だった。
ただ今第1・四半期(2─4月)は低調で、2月1日─3月10日の売上高は4%増にとどまり、前年同期の11%増を下回っている。
バーンスタインのアナリスト、ウィリアム・ウッズ氏は、第1・四半期の売上高伸び率のアナリスト予想は8.8%で、直近1週間は7%増だったが、予想達成には残りの期間に伸びを加速させる必要があると指摘した。
モーニングスターのアナリスト、ジェレナ・ソコロバ氏は、近年、生活費高騰を受けた低価格志向がザラの成長を支えてきたが、今後数年は同じような効果は見込めないとの見方を示した。
通期純利益は9%増の59億ユーロ。今年度も増益を達成する方針を示した。
配当は9%引き上げ1株=1.68ユーロとした。
今年度の設備投資計画は前年から変わらずの18億ユーロ。店舗の刷新、オンラインプラットフォームの改善、テクノロジーに資金を投じる予定だ。