ウクライナ北東部でロ軍足場固め、兵站断絶狙いか＝国境警備当局

３月１０日、 ウクライナ国境警備当局はロシア軍がロシア西部クルスク州と国境を隔てたウクライナ北東部スムイ州で足場を固めようとしていると明らかにした。写真はロシア軍の攻撃を受けたスムイ州の倉庫で６日撮影。ウクライナ警察当局提供（２０２５年　ロイター）

[キーウ １０日 ロイター] - ウクライナ国境警備当局は１０日、ロシア軍がロシア西部クルスク州と国境を隔てたウクライナ北東部スムイ州で足場を固めようとしていると明らかにした。

ロシア軍はクルスク州の一部を掌握するウクライナ軍への圧力を強めている。

国境警備当局の報道官はウクライナ国営テレビを通じ、「これらは小規模な襲撃グループだが、ウクライナ領土に侵入し、おそらく兵站ルートを絶つため奥深くへ移動しようとしている」と述べた。

兵力の結集を防ぐため、砲撃などで撃退しているという。

ロシア軍は９日、クルスク州スジャ近郊で新たに３つの集落を奪還。国防省が発表した。昨年に越境攻撃を仕掛けたウクライナ軍を同州から排除する作戦の一環。