ルビオ米国務長官、10─12日にサウジ訪問 ウクライナと協議

3月9日、米国務省は、ルビオ国務長官が10─12日にサウジアラビアを訪問し、ウクライナ当局者と会談すると発表した。写真は2月17日、サウジアラビア・リヤドで代表撮影(2025年 ロイター)
Steve Holland
[ワシントン 9日 ロイター] - 米国務省は9日、ルビオ国務長官が10─12日にサウジアラビアを訪問し、ウクライナ当局者と会談すると発表した。
ルビオ氏は、サウジのムハンマド皇太子とも会うという。その後、12─14日にカナダを訪問し、主要7カ国(G7)外相会合に参加する。
ウクライナのゼレンスキー大統領は、11日にムハンマド皇太子と会談するためサウジを訪問すると明らかにしている。ウクライナの外交・軍当局者は12日に米側代表と会談する予定という。
米当局者は、12日に予定しているウクライナ代表団との会談を、ウクライナが戦争終結のためにロシアに実質的な譲歩をする意思があるかどうかを判断する機会として活用する。米当局者2人が明らかにした。
米当局者は今後の会談について、「『平和を望む』としながら『いかなる妥協も拒否する』と述べることはできない」と説明した。
別の当局者は「ウクライナが平和だけでなく現実的な平和に興味を持っているかどうかを見極めたい」とし、ウクライナが2014年あるいは22年の国境にしか関心がないなら、それは何かを物語っていると語った。
ゼレンスキー氏は夜の定例演説で、「平和に向けて取り組み続ける」ため、10日にサウジアラビアに行くと発表。ウクライナ代表団と米政府高官との会談が成果をもたらすことを望んでいると述べ、「それは平和に近づくことと支援継続の両方に関係する」と語った。
米当局者は、トランプ米大統領とゼレンスキー氏が先月の会談で激しく口論したことを受け、米代表団はウクライナがトランプ政権との関係改善に真剣であることを示す兆しにも注目すると述べた。