インド中銀、210億ドル超の流動性供給へ 景気を下支え

3月5日、インド準備銀行(RBI、中央銀行)は、融資条件を緩和して景気を下支えするため、銀行システムに210億ドルの流動性を供給すると発表した。写真はインド中銀。ムンバイで2013年10月撮影(2025 ロイター/Danish Siddiqui)
Siddhi Nayak Dharamraj Dhutia
[5日 ロイター] - インド準備銀行(RBI、中央銀行)は5日、融資条件を緩和して景気を下支えするため、銀行システムに210億ドルの流動性を供給すると発表した。
中銀は「流動性と市況の変化を監視し続け、秩序ある流動性を確保するために適切な措置を講じる」と述べた。
この措置の一環として3月12日と18日の2回、総額1兆ルピー(115億ドル)の公開市場操作を実施する。また、24日には100億ドル相当のドル・ルピーの売り買いスワップも実施すると発表した。
中銀の流動性赤字は4日時点で2042億ルピーと、12月15日以来の低水準となった。
中銀は先月、金利を25ベーシスポイント(bp)引き下げた。直近データによると、インドの10─12月期の国内総生産(GDP)は6.2%拡大した。政府歳出と個人消費が増加した。
IDFCファースト銀行のエコノミスト、ガウラ・セン・グプタ氏は「金融政策の焦点は、金融条件を緩和し、必要とされる流動性を供給することで成長を支えることにある」と述べた。