ヨーカ堂などの統括会社、3年程度での上場を目指す=ベイン幹部

3月6日、米投資ファンド、ベインキャピタルのパートナー、西直史氏はロイターとのインタビューに応じ、セブン&アイ・ホールディングス傘下のイトーヨーカ堂など非中核事業を束ねるヨーク・ホールディングスについて「3年程度で上場したい」との考えを示した。写真はベイン・キャピタルのロゴが表示されたスクリーン。2017年9月、都内で撮影(2025年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)
Ritsuko Shimizu Makiko Yamazaki
[東京 6日 ロイター] - 米投資ファンド、ベインキャピタルのパートナー、西直史氏は6日、ロイターとのインタビューに応じ、セブン&アイ・ホールディングス傘下のイトーヨーカ堂など非中核事業を束ねるヨーク・ホールディングスについて「3年程度で上場したい」との考えを示した。
ベインは6日、ヨークHD株の60%を取得すると発表した。ベインはこれまでも日本の小売り・消費財セクターに積極的に投資してきた。
西氏はヨーカ堂について「非常に良いところに立地していて、伸ばせる余地がある」と指摘。食品スーパーのなかでもリーディングプレーヤーであるヨークベニマルのノウハウのヨーカ堂への移管の加速などを進めていくという。また、食品フロア以外のテナント誘致面にも関与することで、成長を手助けすることが可能とみている。
また「機会があれば同業他社の買収をすることで規模の経済を追求していきたい」としたほか、リテールテック企業の買収も検討していくという。
ヨークHDはイオングループに次いで食品スーパーでは2位になるという。西氏は「食品スーパー業界で1位を目指す」と述べた。
ヨークHD内にはロフトや赤ちゃん本舗など、様々な業態の企業も含んでいる。様々な会社の切り離しの可能性については「いろいろあることが面白い。今のところは分割などは考えていない」とした。
また、現経営陣の大きな変更やさらなる店舗閉鎖、人員削減などは考えていないとした。